アルブミンはカラダの栄養状態の指標。血液検査で分かるタンパク質の状態①

アルブミン血液検査

血液検査で分かるタンパク質の状態には、総タンパク、アルブミン、尿素窒素、γGTP(γ-GT)等があります。

医療機関では、個人の栄養状態を確認する時に、アルブミンをよく見ます血液検査の項目では、Albumin(Alb)と表記されています。栄養療法での理想値は、アルブミン4.5g/dlです。一般の医療機関では、正常値は4.0g/dl以上、低栄養は3.5g/dl以下です。(※医療機関によって基準値は異なります。)

目次

アルブミンの働き

アルブミンの体内での主な働きは

  1. 細胞に栄養素や代謝産物を運ぶこと
  2. 血管内で水分を保持する(膠質浸透圧の維持)ことです。


1.運び屋さんのアルブミン


アルブミンは、血液の中にあるタンパク質の約6割を占めています。
血中で、亜鉛、カルシウム、脂肪酸、ホルモン、間接ビリルビン、お薬などと結合し、これらを細胞に運搬しています。
簡単に言うと、体内で栄養素や代謝産物を運ぶトラック、それがアルブミンです。

人の身体はタンパク質でできているので、細胞が新しく生まれ変わるためには、アルブミンが必要です。
トラックの数が多ければ、細胞に届けられる栄養素や代謝産物が増えるので、身体の回復は早くなります。
逆に、低アルブミンだと、回復は遅くなります。

アルブミンが血液中で、亜鉛、カルシウム、脂肪酸、ホルモン、間接ビリルビン、お薬、水分などを運搬している様子

2.スポンジのように水分をため込むアルブミン

毛細血管壁は、半透膜の働きをしているので、
血管壁には小さな穴が開いています。
血液が流れてくると、血液の圧力で水分は、
半透膜を通って血管から外に出ていこうとします。
アルブミンのタンパク分子は、粒子が大きいので、
毛細血管壁を通過できません。

アルブミンは、血管内で水分を留め、
血管内に水分を取り込む力があります。
水分を保持するスポンジのような役割をしています。

アルブミンによって引き起こされる浸透圧を、膠質浸透圧と言います。
アルブミンの膠質浸透圧により、私たちの身体は血管内に十分な水分を保つことができます。
逆に、アルブミンが低くなると、水分は血管外に逃げていくため血液循環が保てなくなります。

アルブミンが血管内で水分を保持し、運搬している様子

アルブミン濃度が濃い場合
血管内に十分な水分があり、血液循環が保たれます(図①)。

アルブミン濃度が濃いので、血管内に十分な水分が保持され、血液循環が保たれている様子

アルブミン濃度が低い場合
血管内の浸透圧が低下するため、血圧の力で血管外へ水分が移動し、血液循環が保たれなくなります(図②)。
その結果、浮腫や血管内脱水が起こります。
肝臓や腎臓に障害があると、アルブミン代謝は悪くなります。

アルブミン濃度が低いので、血管内の浸透圧が低下し、血液循環が保たれなくなる様子

加齢に伴うアルブミンの低下は、
低栄養状態にもなりやすいので注意が必要です。
なぜなら、アルブミンの低下は自覚症状がないからです。
低アルブミンを放っておくと、浮腫や免疫力の低下、
身体の機能低下など様々な影響が出てきます。
最終的には、サルコペニアやフレイルへと繋がっていきます。

ロコモ予防やボディメイクで筋力トレーニングを考えている方は、運動をする前に、検査でアルブミン値を確認することをお勧めします。アルブミンは、タンパク質の合成や筋肉肥大に関係するからです。
運動効果を上げるには、身体の栄養状態がとても大切です。

血清アルブミン濃度の加齢による低下が、高齢者における筋肉減少(サルコペニア)と関連する

Serum albumin is associated with skeletal muscle in elderly men and women, doi.org/10.1093/ajcn/64.4.552

血清Alb値は、高齢者における筋肥大に対する低負荷レジスタンス・トレーニング・プログラムの効果を予測するバイオマーカーとして機能する可能性がある

Serum albumin levels as a predictive biomarker for low-load resistance training programs’ effects on muscle thickness in the community-dwelling elderly Japanese population: interventional study result: doi.org/10.1186/s12877-021-02403-7

血液中のアルブミンは、レジスタンス運動時に筋肉に出現し、タンパク質合成の増大や筋肉肥大に関与する

Role of albumin in muscle protein synthesis, kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-19K11537/

個体差の大きいタンパク質の代謝

タンパク質を摂取すれば、アルブミン値が上がるのでは?と考える人は多いと思います。
確かに、体重に応じたタンパク質量を摂取することは大切です。
しかし、体重に応じた適正量のタンパク質を摂取できている人はあまりおりません。
また、タンパク質を摂取したからと言って、簡単にアルブミン値は上昇しません。

タンパク質の代謝には、個体差(個人差)が大きく関わっているからです。

タンパク質の代謝を簡単に説明すると、
胃で分解、腸で消化・吸収され、
肝臓で合成、腎臓で排泄されます。
加齢と共に、消化能力が衰えてきます。
40代から本格的な老化が始まるので、
タンパク質の消化吸収がスムーズにいかなくなります。
胃腸に炎症やストレスがかかると、
さらにタンパク質の代謝は悪くなります。


以前の私は、意識してタンパク質を摂取しても、
アルブミン値がなかなか改善されませんでした。
毎年、平均して4.0前後でした。
ストレスが強く、慢性便秘を抱えていたので、
胃腸がうまく動いていない自覚症状はありました。

2022年までの私のアルブミン値

2022年と2021年の血清アルブミン値

2023年から1年間、温熱療法で熱刺激を与え、カラダを温めました。
良質なタンパク質の摂取に加え、
2週間に1回のペースで、温熱療法を実践しました。

2023年のアルブミン値はこちら。
ちなみに総タンパクも7.5へ上昇(栄養療法での理想値です)。


1年でこの状態にもってくることができました。
「えっ、一年もかかるの?」と驚かれる人もいると思います。通常は、もっと時間を要します。5~6年かかる人もいます。逆に、加齢と共に、低下していく人もいます。

アルブミン値が上昇したことで、
身体にとってプラスの面が沢山ありました。
詳しい話は、別のブログで書きたいと思います。

タンパク質を摂取しても、アルブミン値が上がらない方は、自分の胃腸の動きを理解することが大切です。
例えば、タンパク質を摂取すると、胃もたれするとか。

カラダの冷えを改善することも重要です。
過労やストレス等で自律神経の乱れがある方、
お腹が冷えている方(内臓の深部温度が低下している方)は、胃腸の動きが悪くなるので、栄養の消化吸収に影響します。

タンパク質の摂取の仕方、
カラダの効果的な温め方が分からない方、

なかなか体調が改善しない方、
思うように痩せられない方、
当サロンにお任せください。

FRUITFUL LIFEは、温熱療法を始め、
栄養カウンセリングを通して、
あなたの体質改善のお手伝いをします。

※当サイトは、健康情報の提供のみを目的としております。診断や治療に関する医療につては、医師または医療専門家にご相談ください。

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